今度こそ、挫折せずに Unity をはじめよう
こんにちは、うのです。
昨今の情勢もあって、最近はテクノロジー産業に注目が集まってますよね。 何か触ってみたい、という人は多いんじゃないでしょうか。
IT系の専門学校とかだと、やっぱり「ゲーム」の分野が人気になりがちです。僕がプログラマを志したのも「ゲーム」がキッカケでした。
でもゲームを作るって言うのは難しいんですよ。 ゲームを作るツールとして有名なのは「Unity」ですけれど、これを触って挫折する人は決して少なくない。 一方でUnityは「初心者向け」「カンタンにゲームが作れる」と謳われることも多い。
なぜ初心者向けのツールで挫折者が出るのか? やはり我々にはゲームは作れないのか?
今回は、Unityについて話をしたいと思います。
目次
Unity って結局なんなんだ
Unity について喋る前に、 もっと根本的な「モノづくり」について考えてみます。
モノづくりに必要なものというのは何でしょうか? これは大きく分けて3つ、
- 作るためのツール
- 素材
- 作り方
です。
ツールは 絵をかくならお絵かきソフトや絵筆、 プログラミングをするならテキストエディタ、とかですかね。
素材はそのままの意味で、
作り方は、 「モノを作るために何をどんな順番で行うか」、そのやり方という意味です。 忘れられがちだったり軽視されがちですが、とても重要なものです。
作り方が欠けていると、いざ作ろうと思ったときに、 何をしていいか分からなくなってしまいます。
ここでUnityに話を戻すと、
Unityは、 ゲームエンジン と呼ばれる、ゲームを作るための「ツール」です。 「作り方」までをカバーしてくれるものじゃないんですね。
あくまでツールでしかないので、 Unityの使い方を調べても、具体的なゲームの「作り方」にはなかなかたどり着けません。 多くの人が挫折する理由がここにあります。
結局どうやってゲームを作るんだ
ゲーム制作初心者は、「ゲームの作り方」を知らないので、 なんとかして「作り方」を工面しなきゃいけません。
これを何とかするために、 まず「アセットストア」で「作り方」を補ってくれるモノを買ってみるのがオススメです。
例えばどんなものかというと、
- テンプレート や
- スターターキット
つまり、最初からある程度ゲームの形が出来上がっている状態で 始めるといい、ということです。
テンプレートの選び方
初学者にとってどんなものが良いテンプレートか、 とりあえず条件を整理してみます。
翻訳可能なドキュメントがある
例えばウェブページとか、テキストファイルとかでしょうか。
ほとんどの場合日本語のサポートがされてないので、翻訳は必須だと思います。
デモがすぐ動く
他のアセットを導入する必要が無ければ、 インストールしてからすぐに試すことができます。
シンプルであること
改造がすぐできることはとても重要です。
ちゃんと更新されている
Unityは更新が頻繁なので、 最新版のUnityではアセットが動作しない、なんてことも多々あります。
2Dのもの
3Dは以下の点で、初学者にとって改造しにくいです。
- 扱うために覚えることが多い
- 操作がどうしても複雑になる
- 情報量がどうしても多くなるので、理解することが困難
何も知らない状態でぶつかるには、 少し難しいんじゃないかと思います。
テンプレート例
とはいってもいきなり探してくるのも難しいでしょうから、 いくつかのテンプレートをオススメしたいと思います。
ここにピックアップする基準は、
- 極めてシンプルか、ドキュメントのあるもの
- Unity 2019 LTS (長期サポートされるUnityのバージョン) で動作するもの
という感じで選んでいます。 (昨日 Unity 2020 LTSが発表されたけど……)
Block Breaker Template
- いわゆる「ブロック崩し」のテンプレート
- 無料
- 極めてシンプルな作り(改造も容易、これだけで動く)
- Unityで初めてゲームを作る人にはオススメ
- ソースコードのコメントも過剰なくらい書いてある
Minesweeper – Game Template
- マインスイーパの完成品
- 無料
- 公式サイト
- 既に完成している
- 素材やパーツの管理の仕方が本格的
- 演出もしっかり作ってある
- 残念ながらドキュメントはない
Rhythm Game Starter
- デレステとかあんスタMusicとかみたいな「音楽ゲーム」を作れる
- $38
- ドキュメントがしっかりしている(WEBページで作ってある、改造の仕方がちゃんと書いてある)
- 譜面を作るエディタや仕組みが用意してある
- 遊べる譜面もある
- 組み方がガチ(素材の管理の仕方、アニメーション、効果音)
Unity の詳しい使い方を知りたいんだよぉ!
テンプレートを触ってみてとは言いましたが、 詳しい使い方を教えてくれる公式のドキュメントを紹介します。
Unity Learn
Unityの詳しい使い方を、動画や作例を交えて紹介してくれる教材です。 ほぼ全編英語ですが、いちおう日本語対応しているのもあります。例えばこれです。
基本的には日本語のテキストと画像で進む教材です。 動画は英語だけど、YouTube字幕があるので翻訳が効くので安心を。
Unity ユーザーマニュアル (2019.4 LTS)
Unityユーザーが全員参照するマニュアルです。 こちらは日本語に対応しています。
先ほど紹介したテンプレートをインストールしてみたら、ここを見ながらいじくってみるのが良いかと思います。
文章の量がとんでもないので、何もなしで見るのは正直ツラいですからね……。
今度こそ、挫折せずに Unity をはじめよう
今回は、Unityを始めた初心者が挫折してしまう理由と、その対処法を書いてきました。
まとめると、
- 挫折してしまう理由は、Unityがツールであり、ゲームの「作り方」を提供するものでないこと。
- それに対する対処法は、ゲームの「作り方」を提供してくれる素材を購入すること。
- その素材とは、「テンプレート」で、アセットストアから入手可能であること。
です。
Unityを使って、ゲーム制作を始めてみましょう!
うのでした。