Claude Codeの「巻き戻し」と「並列エージェント」を試してみた
はじめに
弊社では日々の業務でClaude Codeを活用していますが、2026年6月〜7月にかけて、使い勝手が大きく変わるアップデートが立て続けにリリースされました。
中でもインパクトが大きいのが、この2つです。
- /rewindで、会話とコードの状態を過去の時点に「巻き戻せる」ようになった
- サブエージェントのバックグラウンド実行で、作業を投げたまま自分は別の作業を続けられるようになった
この記事では、これらの新機能を実際の業務タスクで試してみた様子をレポートします。
AIとの作業に「元に戻す」ボタンがついた(/rewind)
どんな機能?
/rewindは、Claude Codeが作業中に自動記録しているチェックポイントに戻れるコマンドです。会話の文脈とファイルの状態を、任意の時点までセットで(または個別に)巻き戻せます。
使い方は簡単で、セッション中に /rewind と入力するか、プロンプトが空の状態でEscキーを2回押すだけ。チェックポイントの一覧が表示されるので、戻りたい時点を選択します。
さらに2026年6月24日リリースのv2.1.191からは、/clearで会話をリセットした後でも、リセット前の状態に戻れるようになりました。「誤って/clearして、積み上げた文脈が全部消えた…」という事故から復帰できます。
ここがポイント
個人的に便利だと感じたのは、「コード」と「会話」を別々に巻き戻せることです。「会話の文脈は活かしたまま、直前のファイル変更だけ取り消したい」という場面は実務で結構あります。
注意点として、/rewindはGitの代わりにはなりません。あくまでコミット前の試行錯誤を高速化するためのセッション内機能で、DB書き込みなどの外部への影響は巻き戻せません。「探索は/rewind、確定はGit」という二層での使い分けになります。
サブエージェントが「投げっぱなし」で動くようになった
どんな機能?
Claude Codeには、メインの会話とは別に子エージェント(サブエージェント)へ作業を委譲する機能があります。これが6月〜7月のアップデートで大きく進化しました。
- サブエージェントがさらに自分のサブエージェントを起動できるようになった。大きなタスクを自動で分解・分担してくれます
- サブエージェントに作業を投げてもメインの会話は止まらず続けられ、完了したら通知が来るようになった
claude agentsコマンドで、どのエージェントが実行中か・何が自分の入力待ちか・何が完了したかを一覧できるエージェントビューが追加された
つまり、「調査はA、実装はB、テストはC」と並列で走らせて、自分は別の指示出しを続ける、というジョブを投げて通知で拾う働き方ができるようになったということです。
あわせて知っておきたいアップデート
/usageでプラン上限を「何が」消費しているか見える化
/usageコマンドが強化され、利用上限を圧迫している要素をスキル・サブエージェント・プラグイン・MCPサーバー別に内訳表示できるようになりました。「最近すぐ上限に達する」と感じたら、まずこれで棚卸しするのがおすすめです。サブエージェントの並列実行は使用量を大きく消費するので、セットで覚えておきたいコマンドです。
/code-reviewでコードの「正しさのバグ」を指摘
新しい/code-reviewコマンドは、コードの正確性に関わるバグを報告してくれます。--comment を付けるとGitHubのプルリクエストにインラインコメントとして直接投稿することも可能です。
/goalで完了条件を満たすまで自走
/goalは、指定した完了条件が成立するまでClaudeを複数ターンにわたって動かし続けるコマンドです。「テストが全部通るまで」といったゴールを与えて自走させられます。
まとめ
今回のアップデートで感じたのは、Claude Codeが「失敗しても戻せる・任せて放置できる」方向に着実に進化していることです。
- /rewindがあることで、大胆な変更を怖がらずに試せるようになった
- バックグラウンドエージェントで、AIの作業完了を待つ時間がなくなった
AIに作業を任せるうえで最大の心理的ハードルは「取り返しがつかなくなったらどうしよう」という不安ですが、それが着実に解消されつつあります。