意外と重要!?マイニングは電源が決め手!
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システム開発部の前野です。
最近増えた弊社事業を少しだけ紹介
最近弊社ではブロックチェーン事業というものが増え、仮想通貨を主体とした技術開発研究を行っています。
ブロックチェーンと言うと聞き慣れませんが、「消去されない」「追加しかできないデータベース」の方がしっくり来るかもしれません。
なお、仮想通貨というと「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」が界隈では人気ですが、
私個人としてはバーストコインと呼ばれる、容量を利用したProof of Capcity型のコインに注目をしています。
マイニングもやっていますよ!
さて、ここからが本題です。
弊社ではいわゆるマイニングも事業の一つにあり、数々のマイニングマシンを構築してきました。
1枚10万円近いグラフィックボードを8枚ほど搭載するマイニングマシンとはいえど、所詮は自作パソコンで、
私個人としてはもう一生分の自作パソコンを組んできたと言っても良いほど弊社ではマイニングマシンを抱えています。
マイニングでよく語られるのは主要部品のグラフィックボードですが、
実はATX電源も忘れてはならないパーツの一つであることをご存知でしたか?
分かりやすい消費電力から考えてみる
たかが電源と仰るかもしれませんが、消費電力が1000W級にもなるマイニングマシンを例に挙げてみましょう。
まずはご存知かもしれませんが、電源スペックの指標として80 PLUSを参考にしたいと思います。
(80PLUSの違い・50%負荷時)
80PLUS Bronze電源 ・・・ 電源変換効率が85%以上
80PLUS Silver電源 ・・・ 変換効率が88%以上
80PLUS Gold電源 ・・・ 変換効率が90%以上
80PLUS Platinum電源 ・・・ 電源変換効率が92%以上
80PLUS Titanium電源 ・・・ 電源変換効率が94%以上
例えばマイニングマシンをBronze電源で構築し、
ワットチェッカー等で計測時の消費電力が1000Wだった場合を考えてみましょう。
全体の消費電力が1000Wですので、1000W x 85% = 850Wの計算式から
電源を除くパソコンパーツは850W+電源が150Wの消費電力になります。
単純に電源を80PLUS Goldに変えた場合は・・・?
電源以外の構成に変更はありませんので、850W ÷ 電源変換効率 90% = 全体の消費電力は944Wになります。
つまり1000Wから944Wに消費電力が下がったため、電源交換による効果は56W(1時間あたり)になります。
1時間あたり56Wの電力削減と聞くと少なく思えるかもしれませんが、
1日フル稼働させるマイニングマシンでは1344Wh/日に相当し、1ヶ月で40320Wh=40.32kwh/月になります。
1kw/時の電気代を30円で計算すると1209.6円/月、14515円/年となり、
実は電源をワンクラス上にするだけで差額の電気代で元が取れてしまうんですよね。
余談ですが弊社では80PLUS Platinum電源を中心にマイニングマシンを構成しており、1000Wのマイニングマシンは、920Wがパーツの消費電力、80Wが電源の消費電力となっています。
マイニングは奥が深い・・・!
電源1つ取っただけでもこんなにマイニングは奥が深いのです。
次回はグラフィックボード・・・ではなく、電源のもう一つの秘密について探ろうと思います。