みかんの季節
こんにちはこんばんわSGKです。
「みかんの季節って何時?」と言われると「コタツにみかん」という言葉があるくらいだから「冬」と思われる方が多いかもしれません。
ですが私はそう思いません。冬だと思った方、まず「みかん」の定義に違いがあると思います。
皆さんが「みかん」と言っているものは「温州」(うんしゅう)を指していることが一般的で、
「三ケ日みかん」や「青島みかん」、「有田みかん」などという名前を聞いたことがあると思いますが、
これらは産地によって付けられた「温州」という品種のブランド名です。
対して「みかん」といった場合、柑橘類全般を指すこともあるのです。
で、最初の質問、「みかんの季節って何時?」=「柑橘類の季節って何時?」って事で、
私的には「冬」ではなくいろんな品種のみかんが出そろう「春」だと思っています。
そこで今回はみかんの季節に入った今、いろいろなみかんの紹介・レビューをしたいと思います。
※食べたことがあるみかんを取り上げますが、記憶を辿っての物もありますのでいいかんげんさはありますので予めご容赦ください。
春だし、いろいろあってたまたま家にいろんなみかんが揃った。
甘夏、はっさく?、文旦、いよかん?、きんかん、はるか
温州
甘さ:★、酸味:★、香り:★
みかんofみかん、最初の紹介の通りみかんと言えばこれ、たべやすいしお値段お手頃で販売期間も長く手に入りやすい。
全部★1つの温州を評価の基準点として以降のみかんをレビューします。
しらぬい(デコポン)
甘さ:★★★、酸味:★★、香り:★★
頭の部分が出っ張って結実する場合があり、それを「デコポン」というブランド名で販売しているケースがある。
甘さ・酸味のバランスが良い。外皮がむきやすく、じょうのう(果肉を包む袋)が薄くそのまま食べれる。
果肉は弾力のある食感で食べ応えがある。
キングオブみかん。
はるみ
甘さ:★★★、酸味:★★、香り:★★
甘さが高く酸味のバランスも良い。外皮がむきやすく食べやすい。
品種の系統はしらぬいと同じで温州とは違うが温州の上位互換みたいなみかん。食感もしらぬいに比べれば温州に似ている。
※「温州の上位互換」はもしかしたら「はれひめ」を食べたときの感想と混在しているかもしれない。
しらぬいに対してこちらはクィーンかな。
せとか
甘さ:★★、酸味:★★、香り:★★
外皮が若干むきにくいが、じょうのうは可食で食べやすい。果肉に艶があるような食感が特徴。
クィーン感はあるけどはるみに譲ってプリンセスで。
清美
甘さ:★★、酸味:★★、香り:★★
和製オレンジって感じのバランスの良さと上品さ。外皮が若干むきにくいが、じょうのう(果肉を包む袋)は可食。
しらぬい、はるみ、せとか、などおいしいみかんのルーツは清美って感じのゴッドマザー。
似たような和製オレンジというと、タンカン、ポンカン、アマクサという品種があったりします。
日向夏(ニューサマー)
甘さ:★、酸味:★★、香り:★★
内皮の白い部分が甘く少々酸味のある果肉といっしょに食べることによりバランスの良い味となるめずらしい品種。
なので内皮を残し外皮を薄く包丁で剥いて食べないと損をする。
さわやかな香りも良い。
はるか
甘さ:★、酸味:★、香り:★★
日向夏の派生種で酸味が控えめ、日向夏同様に内皮の白い部分も可食ではあるが、内皮に甘さがあまりないので果肉がメイン。
外皮が日向夏に比べるとクセがなく苦みも少なく香りも良いのでマーマレードにすると良い。
ゆずっぽい見た目で損している感じだがそんなことなく食べやすいみかん。
やさしさに加えて種以外捨てるところが無い、私が一番好きなみかん。
はっさく
甘さ:★、酸味:★★、香り:★
昔からあるみかんの品種、酸味の他に苦みを感じることもある。
果肉に弾力があるというか、ぎっしりした食べ応えのある感じ。
甘夏(夏みかん)
甘さ:★、酸味:★★、香り:★
こちらも昔からあるみかんの品種、ほぼはっさく
採れる時期が違う+若干みずみずしいってイメージしかない、ごめん甘夏。
はっさく・甘夏共に皮が剥きにくいし、じょうのうも不可食、、
クラシックでマニア向け(笑)まじごめん甘夏、はっさくも。
改良されているのか昔に比べて甘くなってきているような気はします。
いよかん
甘さ:★★、酸味:★★、香り:★★
昔からあるみかんの品種シリーズのエースいよかん。
甘さ、酸味、香りのバランスが良くみずみずしい。わずかな苦みを感じる場合もあるがアクセントになって良い。
果肉の食感がややなめらか。
「しらぬい」や「せとか」が登場するまでは名が指す通り、みかん王国伊予(愛媛)の代表で天下取ってたイメージ。
クラシック所以の皮が剥きにくい+じょうのう不可食なのが敗因と思う。
シークワーサー(フルーツシークワーサー)
甘さ:★★、酸味:★★、香り:★★★
シークワーサー?沖縄の青いすっぱいヤツ?
ってイメージかもしれませんが、あれは未熟な状態で黄色く熟すと甘味と酸味のバランスが良くなります。
フルーツシークワーサーとして流通しているようです。
青い頃のスパイシーな香りが柔らかくなってフルーティーさが出てクセになる味です。
ゆず
甘さ:☆、酸味:★★★、香り:★★★
生食は不可。熟してもほぼ甘くなりません。
強い酸味と香りがあり調味料、薬味、ジャム、はちみつ割りジュース、などでゆるぎない地位を得ている。
同じ用途として上の青いシークワーサーの他、かぼす、すだちなどもある。最大のライバルはレモンか?
きんかん
甘さ:★★、酸味:★★、香り:★
フルーツの中でも珍しい外皮を食べるタイプのみかん。
一般的なみかんでいう果肉はほぼなく、じょうのうも外皮とともに食べれるが、種の周りに強い酸味があったりする。
そのまま甘露煮(半分に切って種を外してから甘露煮にすると食べやすい)にしたり、ジャムにしても良い。
こういうタイプもあるからみかんは奥が深い。
文旦
甘さ:★、酸味:★、香り:★
大きなみかんです。より巨大なサッカーボール大ぐらいの晩白柚と呼ばれる類種があったりします。
味は微妙、果肉はみずみずしさがあまりなくぎっしりした感じ。
評価は全部★1ですが温州に勝てない味です。
観賞用にしたり、内皮の白い部分が分厚いので外皮を含めたこの部分を砂糖漬け(甘露煮より砂糖多めで煮る)にして食べるのがメインだったりします。
とはいえ類種がいろいろあるようで、果肉がおいしいものもあるかもしれません。
※後記:上の写真にある「土佐文旦」とラップにラベルが記してある文旦を食べましたが、
ジューシーで甘さも十分でした。香りもライチのようなさわやかな香りがしておいしかったです。
しかし内容と評価の方は編集せずそのままにしておきます。
仏手柑(ブッシュカン)
食べたことありません。というか観賞用みかん。
実の形は丸くなく、手のように複数の指状のものが垂れ下がった形になっています。
仏の手の様なみかんって事です。
ん~どうでしょう、みかんワールド、奥が深いな~
最後の方、料理用、皮食べる、巨大、観賞用とか特徴があるみかんを並べてみたりしました。
さらに訴えたいのはみかんは花の香りがすごく良いです。
レビューしませんでしたがレモンやライムなどスパイシーなみかんの花の香りはとても良いです。
花の形も白くて可愛いです。
ということでみかんの季節、春のみかんレビューでした。
あ、ちなみに今回紹介のミカンは春に限った品種ではないです。
加えて今後食べたいみかんベスト1は「紅まどんな」です。